大塚啓子 ソプラノ Keiko Otsuka

大塚啓子

国立音楽大学声楽科卒業。川口絹代、中澤桂の各氏に師事。二期会研究生を経てクラシックをベースに童謡からオペラ出演まで幅広い音楽活動を展開している。「感情が込められ聞き惚れてしまう・・・」と評されるアリアに加え、近年は繊細な日本語歌唱が「会場が香りで満たされる」「なかんずく素晴らしいのは日本語の綺麗なこと」と専門家の間でも好評である。
2000年からスタートした恒例の自主企画リサイタルはユニークなプログラム(「椿姫、老父ジェルモンの回想」など)と語りで、回を重ねる毎にお客様の期待と注目を集めている。
朗読コンテスト受賞を機にナレーション分野にも進出。「ピーターと狼」「ヘンゼルとグレーテル」などのナレーションや洋楽、邦楽コンサートにおける親しみのある司会には定評がある。
2004年ミャンマーで日本叙情歌のリサイタルを開催、日本人歌手として市民レベルの交流を果たした。その印象を元に作曲した「まあるいよろこび」(CDボーナストラック収録)はNHK国際放送ラジオ、FM横浜にて紹介された。ディナーショー、学校公演、保育園や老人ホームでのコンサートの他、楽器のないところでも積極的に演奏している。
日本情緒満載の新鮮なプログラム、甘美で艶やかな天然水の歌声「心に聴くサプリ」として深い共感を呼んでいる。
日本演奏連盟会員、読売日本テレビ文化センター(横浜・横須賀)各講師。

《主な受賞歴》
女性エッセイコンテスト優秀賞、ゲーテの詩朗読コンテスト準優勝、自然とのふれ愛朗読コンテスト埼玉県知事賞、第3回長江杯国際音楽コンクール第2位、「カワイクラシックオーディション」第10回声楽・ピアノ伴奏部門声楽部門優秀賞(最優秀賞該当無し)、第12回ブリーズコンクール入賞 ,etc.

亡き父からの手紙

 先日、母から古い手紙と写真をもらいました。
「拝啓、めでたく女児出産、遠地より慶び申す。われわれの尊き愛の偉大な力により愛児を求め得たこと、相互の先祖に慶びの報告の出来た事は、何よりか嬉しく想う。いろいろ考えたが、この子の名前をつけてほしい。啓子。女ながら、でもやはり初子だ。人生をひらいていく子。ご苦労だった。わが願い、永遠にわが家に、わが子に幸あれ!きっと必ず幸福に」29才で父親になった直情径行な文面でした。

 写真には、若い父親に抱かれた「無愛想な金太郎」のような私。唯一かわいいところは、父の肩につかまるプックリとした手。かわいい手だな〜と見ほれました。
                             
                              2008年春 大塚啓子

 
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